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2007年3月18日 (日)

在宅での看取り

昨日、会員になっているNPOの定期研究会に参加した。

東京山谷で行き場のない人々(元ホームレスだった人など)の為のホスピス「きぼうのいえ」をご夫婦で開設された山本雅基さんのお話を伺うを伺った。山本さんの著書を読めば具体的なことは書いてあると思います『東京のドヤ街・山谷でホスピス始めました。―「きぼうのいえ」の無謀な試み』

ここで私が書きたい事は、「生活音のある中での最期」についてです。

病院に勤めていたときに良く感じていたことがあります。

日中には余りナースコールをされないのに、夜間になると、途端にナースコールを押されてくる。それも、特に内容も無い様なコール。

日中には、人が行きかう音や作業をしている音が聞こえてくるけれど、静まり返った静寂は死に導かれていくような恐怖を持つことも有ります。だから、傍らに誰かにいて欲しい。そっと、手を握って自分を捕まえていて欲しい。

夜中のコールは、大した内容ではなくとも、患者さんにとっては縋りたい思いのコールなのです。

それから、生活音。

日中、病院で聞かれる生活音は、人の往来音や病院特有の作業音です。

人がそこに居るということでの安心感はあるのかもしれませんが、時には、それは騒音でしかありません。

昔、幼少の頃、今でもひょっとしたらそうかも知れませんが、母親が台所に立って、何やら夕食の支度をしていて「トン・・トン・・トントントン」と包丁で切る音。あれ程、心地いい音は有りません。何故かホッとさせます。

私たちには、人それぞれに違った家庭環境による生活音があります。その音は、心の平安を与えてくれる音でも有ります。

私は父を家族と共に、自宅で看取りました。

病院に入院している時は、昼も夜も無く何度も目を覚まし、訴えも多くありました。でも、自宅に帰って、日中は何かとても安定していたように思います。夜間は、時折目を覚ましては母親(?)、多分妻である私の母を呼んでいたのだと思いますが、「おかあちゃん。。。」と、その度に、私が母になって「はい。。大丈夫、ここにいるからね」。そう云うと安心したかのように、また、寝入りました。

在宅で看取る事は家族にとって大変かも知れませんが、死後も、家族にとっては満足感が残っています。ご家族の方がそう出来るようにお力になりたいと思っています。

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コメント

中嶋さん
コメント有難う御座います。

実際のところ、私の介護制度についての実情については知りません。
制度が始まる頃に研修会に参加したり勉強はしましたが、それから、何度かの改正もありましたからね。。。。

私は、政府が医療介護をどの様にしたいかが見えません。単に、お金の問題だけを解決する為に政策内容を変えているようにしか思えません。ですから、今の制度を利用して、中嶋さんの幼少の頃に体験したことに対してどの様な支援が得られるか。。。。

そして、困っている自分たち自身が動かないことには支援も得られませんし。

ところが、そういった人達は、そんなことを自分達が調べたりする余裕もないというのが実情で、結局、本当に必要な人達に必要な支援がされているのか。

どうしても、私が思えるのは「福祉国家日本」が崩れ去り、自助努力への負担が増していっていると云える現実だろうと。。。。

私たち自身が、こういった現実や政策を注目し、国民間での意見交換が必要だと思いますが。。。。

投稿: kimicats | 2007年3月19日 (月) 10時21分

訪問看護に足を踏み入れた中嶋です。
小3で父が脳出血、小4で母が胃癌で入院を繰り返し、
母が小6の春に亡くなるまで、母の入院中は、父と二人暮らしもしました。両親が入院した時は、一人っ子の私は一人で暮らしました。

私が学校へ行っている日の昼は、ご近所のパン屋さんに、父のパンを届けてもらい、私は幼馴染の家で夕食を頂き、親戚の家から学校にも通った時期もあり、多くの方々に助けて頂きました。

今の在宅制度があったら、私の人生はどう変わったかなと
時々考えます。

小学生時代に胃癌の母が家にいて、左半身麻痺の父がいた生活を少しの間でも出来、両親と一緒に暮らしたかったです。

家に一人でいて、母の声も父の声もなく、不安で何度もガスの元栓が
気になり確認したり、ランドセルの中を忘れ物がないか心配で泣きながら確認したりsosを出したかったです。極端ですが、夜の病棟はそれに逆似かなと思いました。

今の制度で52歳で倒れ25年寝たきりだった父と暮らせたでしょうか?

暮らしたかったです。
看取りたかったです。

kimicatsさんのように在宅で看取られた方のお手伝いできれば
訪問看護の仕事に転職することは意味があると思いました。

今度、在宅での看取ったご家族として、アドバイス宜しくお願いいたします。


投稿: 中嶋 | 2007年3月18日 (日) 21時07分

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